世界展望
中国
北京<ペキン>における,2013年の最初の9か月間の離婚件数は,前年に比べて41%も増えた。原因は,持ち家を売った収益に対する課税率が最近20%と定められたため夫婦がその税を免れようとしたことにある,と専門家たちは見ている。離婚して別宅を売却する夫婦には,一定の条件下で,税の控除が認められるからである。
世界
国連は,栄養失調対策の一環として,昆虫を食する人々の数を増やせないか,考えている。食用にできる昆虫は,食べた物を人間の食べられる物に変える効率がよく,その栄養価が高いので,「従来の肉の生産に替わる有望なもの」になる,と最近の報告は伝えている。とはいえ,「[昆虫を]食べることを毛嫌いする地域社会もある」ことは認めている。
カナダ
不妊治療クリニックが,冷凍受精卵に関して法的また倫理的なジレンマに陥っている。その受精卵の“所有者”をもはや突き止められなくなっているからだ。あるクリニックだけでも,体外受精をした人たちのものである発育可能な受精卵が1,000個保存されているが,持ち主たちは「事実上いなくなって」いるのである。
アイルランド
アイルランドで結婚するカトリック教徒にとって,これまでは宗教的な式と民事的な式の二者択一しかなかったが,2013年からは人道主義者団体の行なう世俗的な式も選択肢の一つに入った。ロイター通信によると,新たに選択可能となった式を執り行なう業者たちは,「戸籍登記所での民事的儀式以上のものを望みながらも宗教的結婚式は望まない人たちからの依頼が多すぎて,こなしきれないほどの仕事を抱え込んでいる」。