1-3. （イ）この終おわりの時ときに，どうすれば神かみに忠ちゅう実じつであり続つづけることができますか。（ロ）この記き事じではどんなことを考かんがえますか。

 世よの終おわりが近ちかい今いま，悪わるいことを行おこなう人ひとたちが「草くさ木きのように芽め生ばえ」ています。（詩し 92:7）当とう然ぜん，道どう徳とく規き準じゅんも低てい下かしています。そうした中なか，どうすれば「悪あくに関かんしてはみどりご」に，「理り解かい力りょくの点てんでは十じゅう分ぶんに成せい長ちょうした者もの」になれるでしょうか。（コリ一いち 14:20）

² 答こたえはこの記き事じの主しゅ題だい聖せい句くにあります。「エホバを求もとめている者ものたちはすべてのことを理り解かいできる」と記しるされています。「すべてのこと」とは，エホバに喜よろこんでいただくために必ひつ要ようなすべてのことです。（箴しん 28:5）箴しん言げん 2章しょう7，9節せつも同おなじような考かんがえを伝つたえています。エホバが「廉れん直ちょくな者ものたちのために実じっ際さい的てきな知ち恵えを蓄たくわえてくださる」ので，彼かれらは「義ぎと裁さばきと廉れん直ちょくさと，良よいことに関かんする行こう路ろ全ぜん体たいを理り解かいする」ことができます。

³ ノア，ダニエル，ヨブはそのような知ち恵えを身みに着つけました。（エゼ 14: 14）今こん日にちの神かみの民たみにもそのような知ち恵えがあります。あなたはいかがですか。エホバに喜よろこんでいただくために必ひつ要ような「すべてのことを理り解かい」していますか。大たい切せつなのは，神かみについての正せい確かくな知ち識しきを得えることです。その点てんを念ねん頭とうに置おいて，（1）ノア，ダニエル，ヨブはどのようにしてエホバを知しったか，（2）彼かれらにとって神かみについての知ち識しきはどのように役やく立だったか，（3）どうすれば彼かれらのような信しん仰こうを培つちかえるかを考かんがえましょう。

4. ノアはどのようにしてエホバを知しりましたか。その結けっ果かどうなりましたか。

⁴ ノアはどのようにしてエホバを知しったか。人じん類るい史しの初はじめのころから，人ひと々びとはおもに3つの方ほう法ほうで神かみについて学まなんできました。創そう造ぞう物ぶつを観かん察さつする，神かみを敬うやまう人ひとたちから学まなぶ，神かみの義ぎの規き準じゅんと原げん則そくに従したがって生いきることの祝しゅく福ふくを経けい験けんする，という方ほう法ほうです。（イザ 48:18）ノアは創そう造ぞう物ぶつを観かん察さつすることによって，神かみがおられることだけではなく，「[神かみ]のとこしえの力ちからと神しん性せい」などたくさんの特とく質しつを知しることができたでしょう。（ロマ 1:20）そのようにして，神かみへの強つよい信しん仰こうを持もつことができました。

5. ノアは人じん類るいに対たいする神かみの目もく的てきをどのように知しりましたか。

⁵ 信しん仰こうは「聞きく事こと柄がらから生しょうじ」ます。（ロマ 10:17）ノアはどのようにエホバについて聞きいたのでしょうか。親しん族ぞくから多おおくのことを聞きいたに違ちがいありません。父ちち親おやのレメクはその一人ひとりです。レメクは神かみへの信しん仰こうを持もつ人ひとで，生しょう涯がいがアダムと重かさなっています。（冒ぼう頭とうの挿さし絵えを参さん照しょう。）ノアの祖そ父ふメトセラ，メトセラの祖そ父ふヤレドもいました。ヤレドの生しょう涯がいはノアの生しょう涯がいと366年ねん重かさなっています。 a （ルカ 3:36，37）ノアはこうした人ひとたちやその妻つまたちから，人じん類るいの始はじまり，忠ちゅう実じつな人ひと々びとで地ちを満みたすという神かみの目もく的てき，エデンでの反はん逆ぎゃくなどについて学まなんだことでしょう。ノア自じ身しん，エデンでの反はん逆ぎゃくの結けっ果かを見みていました。（創そう 1:28; 3:16-19，24）ノアは学まなんだ事こと柄がらに心こころを動うごかされ，エホバに仕つかえるようになりました。（創そう 6:9）

6，7. ノアの信しん仰こうは希き望ぼうによって強つよめられたに違ちがいありません。なぜそう言いえますか。

⁶ 信しん仰こうは希き望ぼうによって強つよまります。ノアの名な前まえには「休きゅう息そく」や「慰なぐさめ」という意い味みがあるようです。希き望ぼうを与あたえる名な前まえです。ノアは自じ分ぶんの名な前まえの意い味みを知しってうれしく思おもったでしょう。（創そう 5:29，脚きゃく注ちゅう）レメクは聖せい霊れいの導みちびきを受うけてこう言いいました。「この者もの[ノア]は，エホバがのろわれた地じ面めんから来くるわたしたちの……手ての苦く痛つうからの慰なぐさめをもたらしてくれるだろう」。ノアは神かみの約やく束そくに希き望ぼうを抱いだいていました。約やく束そくされた「胤たね[または，子し孫そん]」が蛇へびの頭かしらを砕くだくことを信しんじていました。アベルやエノクもそのことを信しんじていました。（創そう 3:15）

⁷ ノアは創そう世せい記き 3章しょう15節せつの預よ言げんの細こまかな点てんまでは理り解かいしていなかったでしょう。でも，救きゅう出しゅつの希き望ぼうがあることは理り解かいしていました。その約やく束そくは，エノクが伝つたえた音おん信しんとも調ちょう和わしていました。悪わるい人ひと々びとが神かみに裁さばかれる，という音おん信しんです。（ユダ 14，15）ノアはその音おん信しんについて知しり，信しん仰こうと希き望ぼうが強つよまったに違ちがいありません。エノクの預よ言げんは，ハルマゲドンの時ときに最さい終しゅう的てきに実じつ現げんします。

8. ノアは神かみについての正せい確かくな知ち識しきによってどのように守まもられましたか。

⁸ ノアにとって神かみについての正せい確かくな知ち識しきはどのように役やく立だったか。ノアは正せい確かくな知ち識しきによって信しん仰こうと知ち恵えを培つちかい，有ゆう害がいな事こと柄がら，特とくに神かみとの関かん係けいを危き険けんにさらす事こと柄がらから守まもられました。例たとえば，ノアは「まことの神かみと共ともに歩あゆ[み]」，神かみに仕つかえない人ひと々びととの交こう友ゆうを避さけました。信しん仰こうの欠かけただまされやすい人ひと々びとは，肉にく体たいを備そなえて現あらわれた 天てん使したちの超ちょう人にん間げん的てきな能のう力りょくを見みて感かん服ぷくし，彼かれらを崇すう拝はいしたかもしれません。でも，ノアはだまされませんでした。（創そう 6:1-4，9）ノアは，子こどもを生うんで地ちに満みちるように命めいじられたのは人にん間げんであることを知しっていました。（創そう 1:27，28）ですから，人にん間げんの女じょ性せいと肉にく体たいを備そなえた天てん使しとの間あいだの性せい関かん係けいは不ふ自し然ぜんで間ま違ちがっていることを理り解かいしていたでしょう。実じっ際さい，そうした性せい関かん係けいによって異い常じょうな子こどもが生うまれました。やがて神かみはノアに，地ちに洪こう水ずいをもたらすと告つげました。その警けい告こくに信しん仰こうを持もったノアは箱はこ船ぶねを建けん造ぞうし，家か族ぞくを救すくうことができました。（ヘブ 11:7）

9，10. ノアの信しん仰こうにどのように倣ならえますか。

⁹ どうすればノアのような信しん仰こうを培つちかえるか。大たい切せつなのは，聖せい書しょをよく学まなび，学まなんだ事こと柄がらを心こころに留とめ，知ち識しきを適てき用ようし，神かみの規き準じゅんに沿そって生いきることです。（ペテ一いち 1:13-15）信しん仰こうと神かみから与あたえられた知ち恵えがあれば，サタンの策さく略りゃくや世よの悪わるい精せい神しんから守まもられるでしょう。（コリ二に 2:11）世よの多おおくの人ひと々びとは暴ぼう力りょくや不ふ道どう徳とくを愛あいし，自じ分ぶんの欲よく望ぼうのままに行こう動どうしています。（ヨハ一いち 2:15，16）わたしたちも強つよい信しん仰こうを培つちかっていないと，神かみの大おおいなる日ひが近ちかいことを忘わすれてしまう危き険けんがあります。イエスは今いまの時じ代だいとノアの時じ代だいを比ひ較かくした時とき，暴ぼう力りょくや不ふ道どう徳とくにではなく，神かみのご意い志しに対たいする無む関かん心しんな態たい度どに注ちゅう意いを向むけました。（マタイ 24:36-39を読よむ。）

¹⁰ こう自じ問もんしてください。「わたしの生いき方かたには，エホバを本ほん当とうに知しっていることが表あらわれているだろうか。強つよい信しん仰こうを抱いだいて，神かみの義ぎの規き準じゅんに沿そって生いき，その規き準じゅんを他たの人ひとに伝つたえているだろうか」。「はい」と答こたえることができるなら，「まことの神かみと共ともに歩あゆん[で]」いると言いえるでしょう。

11. （イ）若わかいダニエルが神かみを深ふかく愛あいしていたのはなぜですか。（ロ）ダニエルのどんな特とく質しつに倣ならいたいと思おもいますか。

¹¹ ダニエルはどのようにしてエホバを知しったか。ダニエルがエホバと神かみの言こと葉ばを愛あいするようになったのは，親おやからよく教おしえられたからに違ちがいありません。ダニエルは生しょう涯がい，その愛あいを抱いだき続つづけました。老ろう齢れいになってからも，聖せい書しょを注ちゅう意い深ぶかく調しらべました。（ダニ 9:1，2）ダニエルは，エホバがどのような方かたか，またイスラエル人じんをどのように扱あつかわれたかをよく知しっていました。そのことは，ダニエル 9章しょう3-19節せつに記しるされている心こころからの悔くい改あらための祈いのりによく表あらわれています。少すこし時じ間かんを取とってその祈いのりを読よみ，内ない容ようを黙もく想そうするのはいかがですか。ダニエルがどんな人ひとだったかを知しることができるでしょう。

12-14. （イ）ダニエルはどのように知ち恵えを示しめしましたか。（ロ）神かみへの忠ちゅう節せつを保たもったダニエルは，どのように祝しゅく福ふくされましたか。

¹² ダニエルにとって神かみについての正せい確かくな知ち識しきはどのように役やく立だったか。神かみに忠ちゅう実じつなユダヤ人じんにとって，異い教きょうの地ちバビロンで生せい活かつするのは大たい変へんでした。エホバはユダヤ人じんに「わたしがあなた方がたを流る刑けいに処しょして行ゆかせた都と市しの平へい安あんを求もとめ」るようにと言いわれました。（エレ 29:7）神かみはご自じ分ぶんへの全まったき専せん心しんも求もとめておられました。（出しゅつ 34:14）ダニエルがこの2つの要よう求きゅうを果はたせたのはなぜでしょうか。神かみから与あたえられた知ち恵えにより，世せ俗ぞくの権けん威いに対たいして相そう対たい的てきな服ふく従じゅうを示しめすという原げん則そくを理り解かいしていたからです。数すう百ひゃく年ねん後ご，イエスは同おなじ原げん則そくを教おしえました。（ルカ 20:25）

¹³ ある時とき，30日にち間かんは神かみにであれ人ひとにであれ王おう以い外がいの者ものに祈いのってはならない，という法ほう令れいが出だされました。（ダニエル 6:7-10を読よむ。）ダニエルはどうしたでしょうか。「30日にちだけなら従したがおう」と考かんがえることもできたかもしれません。しかし，王おうの布ふ告こくよりも神かみへの崇すう拝はいを重じゅう視ししました。もちろん，だれにも見みられないように祈いのることもできたでしょう。でもダニエルの祈いのりの習しゅう慣かんはよく知しられていました。それで，たとえ命いのちを危き険けんに さらすとしても，崇すう拝はいの点てんで妥だ協きょうしたという印いん象しょうを与あたえるようなことはしない，と決けつ意いしました。

¹⁴ エホバは，勇ゆう気きを示しめして神かみへの忠ちゅう節せつを保たもったダニエルを祝しゅく福ふくされました。ダニエルがライオンに殺ころされないよう守まもられたのです。その結けっ果か，メディア-ペルシャ帝てい国こく全ぜん土どの人ひと々びとがエホバについて知しりました。（ダニ 6:25-27）

15. どうすればダニエルのような信しん仰こうを培つちかえますか。

¹⁵ どうすればダニエルのような信しん仰こうを培つちかえるか。強つよい信しん仰こうを持もつには，聖せい書しょを読よむだけではなく，「その意い味みを悟さと」らなければなりません。（マタ 13:23）聖せい書しょの原げん則そくを含ふくめ，神かみのお考かんがえや気き持もちを知しる必ひつ要ようがあります。そのためには，読よんだ事こと柄がらを黙もく想そうすることが欠かかせません。頻ひん繁ぱんに心こころをこめて祈いのることも大たい切せつです。特とくに，試し練れんや難むずかしい問もん題だいに直ちょく面めんした時ときにはそう言いえます。信しん仰こうを抱いだいて知ち恵えと力ちからを祈いのり求もとめるなら，神かみは惜おしみなく与あたえてくださるでしょう。（ヤコ 1:5）

16，17. ヨブはどのようにして神かみに関かんする正せい確かくな知ち識しきを得えましたか。

¹⁶ ヨブはどのようにしてエホバを知しったか。ヨブはイスラエル人じんではありませんでした。でもエホバは，ヨブの遠とおい親しん戚せきだったアブラハムやイサクやヤコブに，ご自じ分ぶんについて，また人にん間げんに対たいする目もく的てきについて教おしえておられました。ヨブは何なんらかの方ほう法ほうでエホバについて知しったようです。（ヨブ 23:12）ヨブは「私わたくしはあなたのことをうわさで聞きいていました」と述のべています。（ヨブ 42:5）エホバご自じ身しん，ヨブが神かみについて真しん実じつを語かたったと述のべておられます。（ヨブ 42:7，8）

¹⁷ ヨブは創そう造ぞう物ぶつからも神かみの多おおくの特とく質しつを学まなびました。（ヨブ 12:7-9，13）エリフもエホバも様さま々ざまな創そう造ぞう物ぶつにヨブの注ちゅう意いを向むけ，神かみに比くらべて人にん間げんがいかに小ちいさな存そん在ざいかを思おもい起おこさせました。（ヨブ 37:14; 38:1-4）ヨブはエホバの言こと葉ばに心こころを動うごかされ，謙けん遜そんにこう述のべました。「私わたくしはあなたがすべてのことをなし得うることを知しりました。あなたには達たっ成せいし得えない考かんがえはないことを。……私わたくしは……塵ちりと灰はいの中なかでまさしく悔くい改あらためます」。（ヨブ 42:2，6）

18，19. ヨブがエホバを本ほん当とうによく知しっていたと言いえるのはなぜですか。

¹⁸ ヨブにとって神かみについての正せい確かくな知ち識しきはど のように役やく立だったか。ヨブは神かみの原げん則そくを深ふかく理り解かいしていました。エホバを本ほん当とうによく知しっており，その知ち識しきに基もとづいて行こう動どうしました。例たとえば，仲なか間まに不ふ親しん切せつな人ひとは神かみを愛あいしているとは言いえない，ということを知しっていました。（ヨブ 6:14）自じ分ぶんが他たの人ひとよりも優すぐれているなどとは考かんがえず，富とんだ人ひとにも貧まずしい人ひとにも温あたたかい気き遣づかいを示しめしました。「わたしを腹はらの中なかに造つくられた方かたは彼かれをも造つくられたのではないか」と述のべています。（ヨブ 31:13-22）高たかい立たち場ばにいて裕ゆう福ふくだった時ときも，高こう慢まんになったり他たの人ひとを見み下くだしたりしませんでした。権けん力りょくや富とみを持もつ多おおくの人ひととは何なんと大おおきな違ちがいでしょう。

¹⁹ ヨブはあらゆる形かたちの偶ぐう像ぞう礼れい拝はいを避さけました。心こころの中なかで偶ぐう像ぞう礼れい拝はいをすることもありませんでした。お金かねや物ものに執しゅう着ちゃくすることも偽いつわりの崇すう拝はいであり，そのような崇すう拝はいをするなら「上うえなるまことの神かみ」に背そむくことになる，ということを知しっていました。（ヨブ 31:24-28を読よむ。）結けっ婚こんが神しん聖せいな絆きずなであることも理り解かいしていました。不ふ道どう徳とくな関かん心しんを抱いだいて処しょ女じょを見みないよう，目めと契けい約やくを結むすぶことさえしました。（ヨブ 31:1）当とう時じ，神かみは一いっ夫ぷ多た妻さいを許きょ容ようしておられました。ですから，ヨブは望のぞめば妻つまをさらに持もつこともできました。 b でもヨブは，神かみがエデンで定さだめた結けっ婚こんの取とり決きめに従したがいました。（創そう 2:18，24）1600年ねんほど後のち，イエス･キリストは結けっ婚こんと性せい道どう徳とくに関かんするその原げん則そくに従したがうよう教おしえました。（マタ 5:28; 19:4，5）

20. エホバとその規き準じゅんについて正せい確かくな知ち識しきを得えることは，インターネットの使つかい方かたや友とも達だちの選せん択たくにどのように役やく立だちますか。

²⁰ どうすればヨブのような信しん仰こうを培つちかえるか。大たい切せつなのは，エホバについての正せい確かくな知ち識しきを得え，生せい活かつの様さま々ざまな面めんでその知ち識しきを適てき用ようすることです。例たとえばダビデは，エホバが「暴ぼう虐ぎゃくを愛あいする者ものを必かならず憎にくむ」と述のべています。「不ふ真しん実じつな者ものたち」との交こう友ゆうを避さけるようにとも警けい告こくしています。（詩し編へん11:5; 26:4を読よむ。）こう自じ問もんできます。「この聖せい句くから，神かみのどんなお考かんがえを学まなべるだろうか。神かみのお考かんがえをどのように生せい活かつに適てき用ようできるだろうか。例たとえば，生せい活かつの中なかで何なにを優ゆう先せんするだろうか。インターネットをどのように使つかうだろうか。どんな映えい画がや音おん楽がくやゲームを選えらぶだろうか。どんな友とも達だちと付つき合あうだろうか」。このように自じ問もんすると，自じ分ぶんがどれほどエホバを知しっているかが分わかります。今いまの悪わるい世よで正ただしいことを行おこない続つづけるには，「知ち覚かく力りょく」を訓くん練れんする必ひつ要ようがあります。そうすれば，何なにが正ただしいか悪わるいかだけではなく，何なにが賢けん明めいかを見み分わけることもできるでしょう。（ヘブ 5:14。エフェ 5:15）

21. どうすれば，エホバに喜よろこんでいただくために必ひつ要ような「すべてのことを理り解かい」できますか。

²¹ ノア，ダニエル，ヨブはエホバについて知しろうと誠せい実じつに努ど力りょくしたので，神かみは彼かれらにご自じ分ぶんのことを知しらせました。彼かれらは，神かみに喜よろこんでいただくために必ひつ要ような「すべてのことを理り解かい」することができました。正ただしいことを行おこなう点てんでりっぱな手て本ほんとなり，充じゅう実じつした生いき方かたをしました。（詩し 1:1-3）こう自じ問もんしましょう。「わたしはノア，ダニエル，ヨブと同おなじほどエホバをよく知しっているだろうか」。今こん日にち，真しん理りの光ひかりが増まし加くわわったおかげで，わたしたちはエホバをもっとよく知しることができます。（箴しん 4:18）聖せい書しょをさらに深ふかく学まなんでください。学まなんだ事こと柄がらを黙もく想そうしましょう。聖せい霊れいを祈いのり求もとめてください。そうすれば，天てんの父ちちエホバにいっそう近ちかづくことができます。この悪わるい世よにおいて，神かみからの知ち恵えに従したがって行こう動どうすることができるでしょう。（箴しん 2:4-7）