終おわりの時じ代だいに，私わたしたちは「戦せん争そうの音おとや戦せん争そうの知しらせを聞き」くことを予よ期きしています。（マタイ 24:6）兄きょう弟だい姉し妹まいも戦せん争そうによって苦くるしい経けい験けんをしているものの，必ひつ要ような助たすけを得えることができています。ウクライナで戦せん争そうの影えい響きょうを受うけている仲なか間まのために東ひがしヨーロッパで行おこなわれている救きゅう援えん活かつ動どうについて「2022 統とう治ち体たいからの話はなし（3）」の中なかで心こころ温あたたまる情じょう報ほうが伝つたえられました。この救きゅう援えん活かつ動どうは，戦せん渦かにおいてどのように行おこなわれているのでしょうか。ウクライナの兄きょう弟だい姉し妹まいは救きゅう援えん活かつ動どうによって，どんな助たすけを得えているでしょうか。

 ウクライナで戦せん争そうが始はじまった2022年ねん2月がつ24日か，調ちょう整せい者しゃ委い員いん会かいはウクライナの兄きょう弟だい姉し妹まいを支し援えんするための救きゅう援えんの予よ算さんを承しょう認にんしました。ウクライナ支し部ぶはすぐに地じ元もとで物ぶっ資しを購こう入にゅうし，組そ織しきされた27の災さい害がい救きゅう援えん委い員いん会かいを通とおしてその物ぶっ資しを配くばり始はじめました。

 さらに，どんな助たすけが必ひつ要ようかについてエホバの証しょう人にんの世せ界かい本ほん部ぶでもすぐに検けん討とうが開かい始しされました。統とう治ち体たいの調ちょう整せい者しゃ委い員いん会かいと出しゅっ版ぱん委い員いん会かいはグローバル･パーチェシング部ぶ門もんに対たいし，ウクライナとポーランド支し部ぶの代だい表ひょう者しゃたちと協きょう働どうして具ぐ体たい的てきな計けい画かくを立たてるようにと伝つたえました。それぞれの支し部ぶの購こう入にゅう部ぶ門もん，発はっ送そう部ぶ門もん，法ほう律りつ部ぶ門もんの兄きょう弟だいたち，ウクライナの支し部ぶ委い員いん会かい，グローバル･パーチェシング部ぶ門もんの兄きょう弟だいたちは毎まい日にち協きょう議ぎを重かさねました。

 グローバル･パーチェシング部ぶ門もんのジェイ･スウィニーは次つぎのように述のべています。「まずは，どんなものが必ひつ要ようかを把は握あくしなければなりませんでした。……私わたしたちは，地じ元もとの兄きょう弟だい姉し妹まいにとってなじみのある食たべ物ものや衛えい生せい用よう品ひんを届とどけたい，と思おもいました。でも，どんなものが必ひつ要ようかを決きめることだけが問もん題だいだったわけではありません。戦せん時じ下かにあるウクライナに可か能のうな限かぎり安あん全ぜんかつ迅じん速そくに物ぶっ資しを届とどけるにはどうすればよいかを考こう慮りょする必ひつ要ようもありました」。

 2022年ねん3月がつ9日かまでに，ウクライナの兄きょう弟だい姉し妹まいが必ひつ要ようとするものを把は握あくすることができました。缶かん詰づめの肉にくや魚さかな，穀こく物もつ，米こめ，豆まめなどの基き本ほん的てきな食しょく料りょう品ひんと，せっけんやトイレットペーパーといった衛えい生せい用よう品ひんが入はいった箱はこを準じゅん備びしました。その箱はこには4週しゅう間かん分ぶんの物ぶっ資しが入はいっていて，1人ひとり当あたり約やく8000円えんの費ひ用ようが見み込こまれました。これらのものを必ひつ要ようとする兄きょう弟だい姉し妹まいが何なん千ぜん人にんもいることを考こう慮りょし，調ちょう整せい者しゃ委い員いん会かいは救きゅう援えん物ぶっ資しを準じゅん備びするために十じゅう分ぶんな額がくの予よ算さんを承しょう認にんしました。しかし，兄きょう弟だいたちを不ふ必ひつ要ように危き険けんにさらすことなく，どのように救きゅう援えん物ぶっ資しを届とどけることができるでしょうか。

 3月がつ13日にち，配はい送そうテストのために，ポーランドの2人ふたりの兄きょう弟だいがポーランド支し部ぶからウクライナのリビウに向むけて出しゅっ発ぱつしました。その出しゅっ発ぱつの前まえに，ポーランドとウクライナの支し部ぶの兄きょう弟だいたちがそのための準じゅん備びをしました。支し部ぶは，国こっ境きょうを越こえるのに必ひつ要ような書しょ類るいをそろえ，兄きょう弟だいたちの車くるまが救きゅう援えん物ぶっ資しを載のせていることがはっきりと分わかるようにしました。また，ウクライナの地じ元もとの兄きょう弟だいたちと一いっ緒しょに，国こっ境きょうを越こえた後あとの最さい速そくのルートを考かんがえました。このような良よい準じゅん備びとエホバの助たすけによって，救きゅう援えん物ぶっ資しは24時じ間かん以い内ないにリビウに到とう着ちゃくし，災さい害がい救きゅう援えん委い員いん会かいに届とどけられました。そして，兄きょう弟だいたちは安あん全ぜんにポーランドに戻もどることができました。

 最さい初しょの配はい送そうテストはうまくいき，兄きょう弟だいたちは1トン近ちかくの救きゅう援えん物ぶっ資しを届とどけることができました。しかし，さらに200トンほどの物ぶっ資しが必ひつ要ようとされていました。それほど大たい量りょうの物ぶっ資しをできるだけ早はやく輸ゆ送そうし，配くばることができるのでしょうか。

 世せ界かい中じゅうの兄きょう弟だい姉し妹まいはjw.orgの報ほう告こくを読よんで，戦せん争そうの影えい響きょうを受うけているウクライナの仲なか間まの助たすけになりたいと思おもいました。遠とおくに住すんでいる兄きょう弟だい姉し妹まいの多おおくは，エホバの証しょう人にんの世せ界かい的てきな活かつ動どうへの寄き付ふをしました。その基き金きんは最さい善ぜんの方ほう法ほうで活かつ用ようされています。近ちかくの国くに々ぐにに住すんでいる兄きょう弟だい姉し妹まいは，自じ分ぶんの時じ間かん，エネルギー，資し産さんを使つかって仲なか間まを助たすけています。以い下かに幾いくつかの実じつ例れいを挙あげます。

 ポーランドでは，ボランティアの兄きょう弟だい姉し妹まいが喜よろこんで働はたらき，救きゅう援えん物ぶっ資しの入はいった数すう万まんの箱はこを準じゅん備びしました。子こ供どもたちは手て書がきのカードを作つくりました。ポーランド支し部ぶの購こう入にゅう部ぶ門もんで働はたらくバルトシュ･コスチェルニアクはこう述のべています。「詩し編へん 110編ぺん3節せつの『あなたの民たみは喜よろこんで自じ分ぶんを差さし出だす』という記き述じゅつをこれまで何なん度ども読よんできました。何なん百びゃく人にんものボランティアの兄きょう弟だい姉し妹まいがすぐに駆かけ付つけ，働はたらく様よう子すを目まの当あたりにして，この言こと葉ばは真しん実じつだと実じっ感かんしました」。

 国こく際さい物ぶつ流りゅう会がい社しゃの経けい営えい者しゃで，トラックとガソリンを寄き付ふした1人ひとりのエホバの証しょう人にんはこう述のべています。「私わたしにとってこれは，エホバや仲なか間まの兄きょう弟だい姉し妹まいへの愛あいを表あらわす機き会かいとなっています。助たすけになることができてとてもうれしいです」。救きゅう援えん物ぶっ資しを届とどけるために，7700リットル以い上じょうの燃ねん料りょうが寄き付ふされました。そして兄きょう弟だいたちは，時じ間かんやエネルギーを費ついやして約やく4万まん8000キロを運うん転てんしました。

 愛あいを込こめて意い欲よく的てきに働はたらく兄きょう弟だい姉し妹まいによって，配はい送そうテストからたった15日にち後ごの3月がつ28日にちまでに，食しょく料りょう品ひん，衛えい生せい用よう品ひん，医い薬やく品ひんが合ごう計けい100トン，ウクライナに届とどけられました。兄きょう弟だい姉し妹まいやそのほかからの惜おしみない物ぶっ資しの提てい供きょうにより，救きゅう援えん物ぶっ資しを準じゅん備びするために見み込こまれていた基き金きんを大おお幅はばに節せつ約やくすることができました。エホバの証しょう人にんがこれまでにウクライナに送おくった救きゅう援えん物ぶっ資しは190トンを超こえます。これらはウクライナの兄きょう弟だい姉し妹まいにとってどのように助たすけになっているでしょうか。

 救きゅう援えん物ぶっ資しがリビウに到とう着ちゃくすると，ウクライナ中じゅうの災さい害がい救きゅう援えん委い員いん会かいがそれらを必ひつ要ようとする人ひとたちに配くばります。物ぶっ資しはリビウから1300キロ以い上じょう離はなれた町まちを含ふくむさまざまな町まちに届とどけられます。可か能のうな限かぎり効こう率りつよく行おこなわれていますが，時じ間かんがかかります。 a

 ウクライナ支し部ぶ委い員いん会かいのマルクス･ラインハルトは次つぎのように述のべています。「兄きょう弟だい姉し妹まいはエホバの愛あいを肌はだで感かんじ，組そ織しきの指し示じに普ふ段だんからしっかり従したがうことの大たい切せつさを実じっ感かんしています。例たとえば，私わたしたちは皆みな，数すう週しゅう間かん分ぶんの食たべ物ものや水みずを家いえに準じゅん備びしておくよう勧すすめられていました。キーウに住すむ長ちょう老ろうのアントンはこう言いっています。『エホバの組そ織しきが難むずかしい状じょう況きょうに備そなえさせてくれていたことに感かん謝しゃしています。食たべ物ものや水みずやラジオを準じゅん備びしていたので，今いまの命いのちがあります』。兄きょう弟だい姉し妹まいが指し示じを真しん剣けんに受うけ止とめたことをとてもうれしく思おもいます。そのおかげで，支し部ぶからの救きゅう援えん物ぶっ資しが届とどくまでの間あいだ，兄きょう弟だいたちは健けん康こうを保たもつことができたからです」。

 救きゅう援えん物ぶっ資しが届とどいた時とき，兄きょう弟だい姉し妹まいはどのように感かんじたでしょうか。ハルキウに住すむミコラとジナイダはこう述のべています。「兄きょう弟だい姉し妹まいの気き遣づかいに感かん動どうしています。食たべ物ものや薬くすりを本ほん当とうにありがとうございます。エホバが私わたしたちのことを気きに掛かけてくれているのを実じっ感かんしています」。同おなじ地ち域いきに住すむバレンチナはこのように述のべています。「戦せん争そうが始はじまってから，食たべ物ものを手てに入いれるには長ながい列れつに並ならんで待またなければなりませんでした。必ひつ要ような物ものが買かえないこともありました。でも，エホバは全すべてをご存ぞんじでした。兄きょう弟だいたちを用もちいて救きゅう援えん物ぶっ資しを家いえに届とどけてくれました。しかも，中なかにはまさに必ひつ要ようとしていた物ものが入はいっていたんです！ 希き望ぼうが見みえないような状じょう況きょうでも，エホバや組そ織しきの気き遣づかいを特とく別べつな仕し方かたで感かんじることができます。……エホバからのタイムリーな助たすけやサポートを経けい験けんできるのは，とてもうれしいことです」。

 マリウポリから避ひ難なんしたイエウヘンとイリーナはこう述のべています。「私わたしたち家か族ぞくに対たいする気き遣づかいや支ささえに心こころから感かん謝しゃしています。びっくりするほどタイムリーな助たすけでした。箱はこを受うけ取とった時ときは物ぶっ資しが入はいっているだけだと思おもいましたが，開あけてみると，その箱はこには愛あいが詰つまっていたんです！」

 「戦せん争そうの音おとや戦せん争そうの知しらせ」が続つづく中なか，愛あいのこもった救きゅう援えん物ぶっ資しが届とどけられているのは，エホバが聖せいなる力ちからを用もちいて指し示じを与あたえている証しょう拠こです。多おおくの場ば合あいdonate.jw.orgを通とおして行おこなわれる世せ界かい的てきな活かつ動どうへの寄き付ふも重じゅう要ような役やく割わりを果はたしています。皆みなさんの惜おしみなく与あたえる精せい神しんに心こころから感かん謝しゃしています。

救きゅう援えん物ぶっ資しを迅じん速そくかつ安あん全ぜんに届とどける

1. 2022年ねん2月がつ24日か: 調ちょう整せい者しゃ委い員いん会かいがウクライナのための救きゅう援えんの予よ算さんを承しょう認にんする。この承しょう認にんにより，支し部ぶは救きゅう援えんの準じゅん備びを行おこなえるようになる。

2. 2022年ねん2月がつ24日か–3月がつ8日か: ウクライナ支し部ぶが地じ元もとで物ぶっ資しを購こう入にゅうし，災さい害がい救きゅう援えん委い員いん会かいを通とおして物ぶっ資しを配くばり始はじめる。また，ポーランドからの物ぶっ資しを受うけ取とって配くばる準じゅん備びをする。

3. 2022年ねん3月がつ9日か: ウクライナに救きゅう援えん物ぶっ資しを届とどけることを調ちょう整せい者しゃ委い員いん会かいが承しょう認にんする。

4. 2022年ねん3月がつ10-12日にち: ポーランドからウクライナのリビウに食しょく料りょう品ひんなどの物ぶっ資しを届とどけるための配はい送そうテストを行おこなう計けい画かくが立たてられる。

5. 2022年ねん3月がつ13日にち: 配はい送そうテストが行おこなわれる。

6. 2022年ねん3月がつ14-16日にち: LDCボランティアが組そ織しきされ，ポーランドのポズナニの近ちかくにある大たい会かいホールで食しょく料りょう品ひんや衛えい生せい用よう品ひんを詰つめた箱はこが準じゅん備びされる。

7. 2022年ねん3月がつ17日にち: 配はい送そうテストが成せい功こうした4日か後ご，ウクライナの国こっ境きょうに向むけて13トンの救きゅう援えん物ぶっ資しの配はい送そうが始はじまる。

8. 2022年ねん3月がつ21-27日にち: 残のこっていた救きゅう援えん物ぶっ資しも同おなじ仕し方かたでポーランドで準じゅん備びされた後あとウクライナに送おくられ，24時じ間かん以い内ないに必ひつ要ような地ち域いきに届とどけられる。

9. 2022年ねん3月がつ28日にち: 承しょう認にんされてから20日はつかで，食しょく料りょう品ひん，衛えい生せい用よう品ひん，医い薬やく品ひんが合ごう計けい100トン，ウクライナに届とどけられる。

 エホバの証しょう人にんがこれまでにウクライナに送おくった救きゅう援えん物ぶっ資しは190トンを超こえる。